
古民家の飲食店オーナー必見!漏電の原因や調べ方、業者選びなど
公開日:2023年11月13日
最終更新日:2026年05月29日

古民家で飲食店を経営していると、日々の営業に追われる中で「漏電」について考慮する時間は少ないかもしれません。しかし、古い建物特有の電気設備の老朽化は、漏電のリスクを高める要因となります。
漏電は単なる設備トラブルにとどまらず、場合によっては感電や火災を引き起こす危険性もあります。そのため、日頃から漏電対策をしっかりと行い、安全な店舗作りをしていくことがとても大切です。
この記事では、漏電の基本的な知識から、自分でできる簡易チェック方法、信頼できる専門業者の選び方を解説いたします。
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- 古民家など築年数が長い建物で、飲食店を経営している店舗オーナー
- 最近、「いつも通りに電気製品を使っているのに、電気代が急に上がった」「ブレーカーがよく落ちる」といった異変を感じている店舗オーナー
- 漏電が疑われるものの、自分でできるチェック方法や信頼できる業者の選び方がわからず、困っている店舗オーナー
- 漏電による火災・感電のリスクを未然に防ぎ、お客様や従業員の安全を確保したい店舗オーナー
1| 漏電とは?定義や原因などをわかりやすく解説

漏電という言葉を聞いたことはあっても、具体的にどういうことなのかはわからないという方もいるかもしれません。しかし、感電や火災などの原因になり、お客様や従業員にも影響が及ぶものですので、飲食店オーナーとしては漏電について正しく理解して対策を実施することが重要です。この章では漏電の定義や漏電を放置する危険性、漏電が起こる主な原因などについて解説します。
1-1| 漏電は、電気が本来のルート以外に流れてしまう危険な現象です!

漏電とは、電気が本来通るべきルートを外れて流れる現象を指します。
通常、電気配線や電気器具には、電気が漏れないように「絶縁」という処理がされています。しかし、何らかの理由でこの絶縁が不完全になると、目的の電気回路以外に電流が流れることになります。漏電を防ぐためには、適切な安全対策と正しい電気機器の使用が必要です。
1-1-1| 漏電を放置する4大リスク
漏電を放置すると、「感電」「火災」「電気設備の故障」「電気代の高騰」という4大リスクが発生する危険性があります。
| 4大リスク | 解説 |
|---|---|
| 感電 | ・ピリピリとした刺激を感じたり、筋肉がけいれんしたりする。 ・心房細動を引き起こした場合には、生死にかかわる。 |
| 火災 | ・漏電時のスパーク(漏電箇所から火花が飛び散る現象)が周りのホコリや紙などに引火すると、火災になる。 |
| 電気設備の故障 | ・電気器具や配線系統に過剰な熱が生じることで、絶縁体の劣化が進み、電気設備の故障につながる。 |
| 電気代の高騰 | ・通常よりも電力消費が激しくなり、電気代が高騰する。 |
店舗経営にも影響するこれらのリスクを回避するため、漏電が疑われる場合には、早めに専門業者(電気工事会社)に漏電調査・修理を依頼しましょう。
1-1-2| 【見逃し厳禁】漏電を疑った方がよいケース
以下のようなことが起こっている場合、原因の一つとして漏電が考えられます。
- ブレーカーが頻繁に落ちるようになった
- 普段通りに電気を使っていたのに、電気代が急に高くなった
- 電化製品などの金属部分に触れたら、ピリピリした
これといった原因が思い当たらないのであれば、漏電を疑いましょう。
1-2| なぜ漏電が起こる?主な原因
漏電が起こる主な原因は以下の通りです。
| 主な原因 | 説明 |
|---|---|
| 絶縁材の老朽化 | 電線が覆われている絶縁材が劣化すると、漏電のリスクが高まります。 |
| 電気製品の経年劣化 | 使用年数が長いと、製品内の絶縁体が劣化し、漏電が発生する可能性があります。 |
| コード・プラグの損傷 | 破損したコードやプラグは、漏電を引き起こす場合があります。 |
| 水の影響 | 水と電気は相性が悪く、水濡れが漏電の原因となる可能性があります。 |
| 小動物による被害 | 電線をかじる小動物が原因で、漏電が発生することがあります。 |
| 塩分の影響 | 沿岸部の建物では、海水による塩害により、絶縁体を劣化させ、漏電が発生する可能性があります。 |
| 建物の老朽化 | 建物自体の老朽化によって、電気設備が劣化し、漏電が発生する可能性があります。 |
安全対策や電気機器の適切な使用を徹底することが、感電や火災などの原因となる漏電の発生リスク低減につながるでしょう。
2| 【漏電の調べ方】簡易チェック方法や測定器具の使用方法

漏電が疑われる場合、どのように調査すればよいのでしょうか。
この章では、漏電の簡易チェック方法や専門的な測定器具の使用方法を解説します。安全な生活空間を保つために、基本的な知識を身につけましょう。
2-1| 簡易チェック方法1:コンセントが焦げていないかを確認する
「コンセントが焦げている」という状態は、漏電が起こっている可能性を示唆しています。
コンセントが焦げる原因としては、以下の事象が考えられます。
- 電源ONの状態で挿した
- コンセントが、きちんと挿さっていない
- コンセントが経年劣化している
- ホコリや油などの汚れを放置している
- 異物がコンセント内部に入った
- 使用している電源コードが破損、断線している
- 過度なタコ足配線をしている
以上の事象が原因で、ホコリが湿気を吸って放電することにより漏電を引き起こしたり、電気の使い過ぎによる加熱によって漏電が発生したりします。
コンセントが焦げた場合は、漏電が起こっている可能性があるため、すぐに使用を中止し、専門業者に点検・修理を依頼することが必要です。
2-2| 簡易チェック方法2:ブレーカーの状態を確認する
ブレーカーの状態をチェックすることで、漏電の可能性を探る方法があります。特に目を向けるべきは漏電ブレーカーです。この装置は、店内の電気回路で何らかの漏電を感知した瞬間に、電源を自動的に遮断してくれます。もし漏電ブレーカーが突然落ちたら、それは店のどこかで漏電が起きている可能性が高いでしょう。
漏電ブレーカーが落ちた際は、以下の手順で対処してみてください。
- 分電盤の全ブレーカーをオフにする。
- アンペアブレーカーと漏電ブレーカーをオンにする。
- それぞれの安全ブレーカーを一つずつオンにしていく。

漏電ブレーカーは、漏電が発生すると瞬時にブレーカーが落ちる仕様となっています。そのため、上述の手順で安全ブレーカーが再び落ちたところが、漏電が発生している回路と特定できます。
ここまで調べたら、専門業者に連絡して、点検や修理をお願いするのが最善策です。
2-3| 漏電の測定器具とその使い方
上述の簡易チェックで見当がつかない場合には、専用の測定器具を使って漏電箇所を特定する方法もあります。主に、「漏電検出器」や「クランプメーター」という器具を使います。
クランプメーターを例に挙げると、使い方は「電線をクリップで挟むだけ」と非常にシンプルです。電線に直接触れずに測定できるため、デジタルタイプであれば、初心者の方でも数値を出すこと自体は難しくありません。
ただし、漏電を正確に見極めるためには、「2本の電線をまとめて挟む」といった測定ルールや、適切なモード設定などに関する知識が必要です。また、分電盤という繊細な場所での作業となるため、一歩間違えると感電やショートを招くリスクもゼロではありません。
「できないこともなさそうだけれど、正しく測れるのか不安」「万が一の事故が心配だから、専門知識がある人に任せたい」という方は、無理をせず専門業者に相談しましょう。まさに「餅は餅屋」で、プロに任せるのが最も安全で確実な解決策です。 特にコンセントが焦げているような緊急事態のときは、そのまま放置せず、速やかに電気の専門家を頼ってください。
3| 漏電の有無・漏電箇所の最終的な判断は、専門業者にしてもらおう!

「本当に漏電しているかどうか」「漏電箇所はどこか」を最終的に判断するためには、専門的な知識が必要です。専門業者に調査を依頼し、ジャッジしてもらいましょう。
この章では、業者選びのポイントと業者が行う主な調査内容について解説します。
3-1| 業者選びのポイント
漏電調査は店舗の安全・安心にかかわる重要なものですので、以下の3つのポイントから総合的に判断して、信頼できる業者を選びましょう。
| カテゴリ | 選び方のポイント |
|---|---|
| 業者の信頼性と実績 | ・業歴が長く、実績と口コミが豊富な業者を選ぶ ・登録電気工事業者であることを確認する ・損害保険に加入している業者を優先する |
| 現地調査と見積もりの提供 | ・現場を確認して見積もりを出してくれる業者を選ぶ ・見積内容が明確で納得できるものであることを確認する |
| 資格や技術力の確認 | ・電気工事士などの国家資格を持つ技術者が在籍していること ・最新の設備と技術を持っている業者を選択する ・顧客満足度の高い業者を選ぶ |
現地調査と見積もり提供は必須であり、資格保持と実績、技術力を兼ね備えた業者を選ぶことをおすすめします。
3-2| 業者が行う調査内容
漏電修理業者が行う調査内容は、主に以下のようなものです。
| 調査内容カテゴリ | 調査の詳細内容 |
|---|---|
| 分電盤やブレーカーの調査 | 分電盤の外観、ブレーカーの状態、破損や過熱、接続のゆるみを点検し、漏電の有無を測定 |
| 電圧の適正性の確認 | 電圧が適正な範囲にあるか測定器を用いて検査 |
| 漏電の測定 | 漏電が起きていないか測定器を用いて検査 |
| たこ足配線の点検 | テーブルタップや延長コードなどが原因で漏電が起こる可能性があるため、点検 |
漏電調査をする業者は、これらの調査を通じて漏電が発生している箇所を特定し、適切な修理や対策を提案します。技術者は電気工事士の資格を持っており、安全かつ正確な調査が行われます。漏電が疑われる場合は、早めに専門業者に依頼し、適切な対策を講じることが重要です。
4| 漏電を未然に防ぐためにすべきことは?
漏電は事前の対策で防ぐことができます。
具体的には、「日常的なセルフチェック」「専門業者による定期的な点検」「適切なタイミングでの設備投資」が有効です。

4-1| 日常的なセルフチェック
常日頃から、以下のような項目・内容をセルフチェックしましょう。
| チェック項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 漏電ブレーカーの点検 | 漏電ブレーカーが正常に働いているか定期的に確認 。漏電ブレーカーにはテストボタン があり、これを使用して漏電を確認することができます。 |
| 電化製品の点検 | コードやプラグに傷や破損がないかを定期的に確認 |
| 配線の点検 | 配線が劣化していないか、決められた電力量を超えたたこ足配線になっていないか、ほこりがたまっていないかを定期的に確認 |
| コンセントの点検 | コンセントが緩んでいないか、焦げていないかを定期的に確認 |
| 水回りの点検 | 水回りの電化製品やコンセントが水濡れしていないか、水がかかってしまう状況にないかを定期的に確認 |
これらを定期的にチェックすることで、漏電を未然に防ぐことができます。また、漏電が疑われる場合は、早めに漏電を調査できる専門業者に依頼し、適切な対策を講じることが重要です。
4-2| 専門業者による定期的な点検
漏電を未然に防ぐためには、専門業者による定期的な点検も重要です。
定期点検のメリットは以下の通りです。
- 業者は専門知識と技術を持っているため、漏電の兆候を見つけやすい
- 設備の劣化や異常を早期に発見できる
- 点検により必要な修繕や部品交換が明らかになる
- 長期的にみると点検費用よりも事故処理の費用を抑えられる
点検の頻度としては、住宅の場合は年1回、商業施設などの場合は半年に1回程度が推奨されています。
専門業者による定期的な点検を行うことで、重大な事故につながるような漏電の発生を未然に防ぐことができます。住宅や店舗などの電気設備を長く安全に利用するためには定期的な点検が欠かせません。
4-3| 適切なタイミングでの設備投資
漏電を未然に防ぐための設備投資のタイミングについては、以下のような点検や更新を行うことが重要です。
1.定期的な点検
定期的に専門業者による点検を行い、設備の劣化や異常を早期に発見しましょう。
2.設備の更新
設備の寿命や劣化状況に応じて、計画的な更新を行いましょう。
以上のような点検や更新を定期的に行うことで、設備の劣化や異常を早期に発見し、漏電を未然に防ぐことができます。
また、予知保全の導入によって、定期点検だけでは見逃してしまうような故障を未然に防ぐことができます。設備投資のタイミングは、設備の寿命や劣化状況に応じて、適宜行うことが重要です。

5| 漏電が疑われる場合には、専門業者に相談しよう
漏電を放置すると感電や火災などの重大リスクが懸念されます。また、漏電の原因は「絶縁材の老朽化」「コード・プラグの損傷」「建物の老朽化」などのため、特に古民家の店舗運営においては、漏電対策や安全対策が求められます。
漏電の簡易チェック方法は、以下の2つです。
漏電の簡易チェック方法
- コンセントが焦げていないかを確認する
- ブレーカーの状態を確認する
ただし、「本当に漏電しているのか」「漏電箇所はどこか」を確定させるためには、専門的な知識が必要です。経験豊富で信頼できる専門業者に、漏電調査やその後の修理を依頼しましょう。
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