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T!ps – 電気設備 –

公開日:2023年11月13日

古民家カフェオーナー必見!漏電の調べ方から業者選びまで

古民家カフェを経営していると、日々の営業に追われる中で「漏電」について考慮する時間は少ないかもしれません。しかし、古い建物特有の電気設備の老朽化は、漏電のリスクを高める要因となります。この記事では、漏電の基本的な知識から、自分でできる簡単な調査方法、そして信頼できる専門業者の選び方までを解説します。

 

漏電はただの設備トラブル以上に、場合によっては火災を引き起こす危険性もあります。そのため、日常運営の中で漏電対策をしっかりと行い、安全な店舗作りをしていきましょう。

古民家カフェにおける漏電の調べ方記事の画像

1| 漏電とは何か?基本的な知識と認識

漏電という言葉は一般的にはあまり聞き慣れないかもしれませんが、日常生活やビジネス運営において非常に重要な概念です。この章では漏電の基本的な定義と、漏電が起こる主な原因について解説します。

1-1| 漏電の定義とは?

漏電とは、電気が本来通るべきルートを外れて流れる現象を指します。

 

通常、電気配線や電気器具には、電気が漏れないように「絶縁」という処理がされています。しかし、何らかの理由でこの絶縁が不完全になると、目的の電気回路以外に電流が流れることになります。漏電は、感電や火災、電力の損失などの原因となります。漏電を防ぐためには、適切な安全対策と正しい電気機器の使用が必要です。

でんきの窓口。漏電の定義とはの画像

1-2| 漏電が起こる主な原因

漏電が起こる主な原因は以下の通りです。

主な原因 説明
絶縁材の老朽化 電線が覆われている絶縁材が劣化すると、漏電のリスクが高まります。
電気製品の経年劣化 使用年数が長いと、製品内の絶縁体が劣化し、漏電が発生する可能性があります。
コード・プラグの損傷 破損したコードやプラグは、漏電を引き起こす場合があります。
水の影響 水と電気は相性が悪く、水濡れが漏電の原因となる可能性があります。
小動物による被害 電線をかじる小動物が原因で、漏電が発生することがあります。
塩分の影響 沿岸部の建物では、海水による塩害により、絶縁体を劣化させ、漏電が発生する可能性があります。
建物の老朽化 建物自体の老朽化によって、電気設備が劣化し、漏電が発生する可能性があります。

以上が、漏電が起こる主な原因です。漏電は感電や火災、電力の損失などの原因となるため、適切な安全対策と正しい電気機器の使用が必要です。

2| 漏電の調べ方

漏電が疑われる場合、どのように調査すればよいのでしょうか。
この章では、簡単な漏電のチェック方法から、専門的な測定器具の使用方法までを解説します。安全な生活空間を保つために、基本的な知識を身につけましょう。

でんきの窓口。漏電の調べ方の画像

2-1| 焦げたコンセントが示す漏電のサイン

コンセントが焦げるという状態は、漏電が起こっている可能性を示唆しています。

 

 

コンセントが焦げる原因としては、以下の事象が考えられます。

・電源ONの状態で挿した
・コンセントが、きちんと挿さっていない
・コンセントが経年劣化している
・ホコリや油などの汚れを放置している
・異物がコンセント内部に入った
・使用している電源コードが破損、断線している
・過度なタコ足配線をしている

 

以上の事象が原因で、ホコリが湿気を吸って放電することにより漏電を引き起こしたり、電気の使い過ぎによる加熱によって漏電が発生したりします。

 

コンセントが焦げた場合は、漏電が起こっている可能性があるため、すぐに使用を中止し、専門業者に点検・修理を依頼することが必要です。

2-2| ブレーカーの状態から考える漏電の可能性

ブレーカーの状態をチェックすることで、漏電の可能性を探る方法があります。特に目を向けるべきは漏電ブレーカーです。この装置は、店内の電気回路で何らかの漏電を感知した瞬間に、電源を自動的に遮断してくれます。もし漏電ブレーカーが突然落ちたら、それは店のどこかで漏電が起きている可能性が高いでしょう。

 

主な原因としては、漏電自体と、電気配線のショートが考えられます。漏電とは、絶縁材が劣化したり、水濡れや塩害があったり、使っている電気機器に問題がある場合に、電気が漏れる現象です。

もし漏電ブレーカーが落ちたら、以下の手順で対処してみてください。

  1. 分電盤の全ブレーカーをオフにする。
  2. アンペアブレーカーと漏電ブレーカーをオンにする。
  3. それぞれの安全ブレーカーを一つずつオンにしていく。

でんきの窓口。ブレーカーの状態から考える漏電の可能性の画像

この手順で、漏電ブレーカーは、漏電が発生すると瞬時にブレーカーが落ちる仕様のため、 できるはずです。それでも解決しない場合、問題は電化製品ではなく、おそらく店の配線やコンセントにある可能性が高いでしょう。その場合は、専門の電気工事業者に連絡して、点検や修理をお願いするのが最善の策です。

2-3| 必要な測定器具とその使い方

漏電を調べるには特定の測定器具が必要です。主に使われるのは漏電検出器とクランプメーターです。漏電検出器は、どの部分で漏電が起きているかを特定するために役立ちます。一方、クランプメーターは電線に巻きつけて漏れている電流を測定します。

 

クランプメーターにはデジタルとアナログの二種類がありますが、数値がディスプレイに表示されるデジタルタイプがよく使われます。使い方は簡単で、電線にクランプを巻きつけて設定を調整するだけですが、正確な測定のためには設定が重要です。このような測定器具を使うと自分で調べることも可能ですが、既にコンセントが焦げているなどの状態である場合は、電気の専門家に相談することをお勧めします。

3| 漏電調査を行う業者の選び方

漏電しているかどうかの調査には専門的な知識が必要です。この章では、信頼できる漏電修理業者の選び方と、業者が行う主な調査内容について解説します。適切な業者選びで、安全と安心を手に入れることが可能です。

でんきの窓口。漏電調査を行う業者の選び方

3-1| 業者選びのポイント

カテゴリ 選び方のポイント
業者の信頼性と実績 ・業歴が長く、実績と口コミが豊富な業者を選ぶ
・登録電気工事業者であることを確認する
・損害保険に加入している業者を優先する
現地調査と見積もりの提供 ・現場を確認して見積もりを出してくれる業者を選ぶ
・見積内容が明確で納得できるものであることを確認する
資格や技術力の確認 ・電気工事士などの国家資格を持つ技術者が在籍していること
・最新の設備と技術を持っている業者を選択する
・顧客満足度の高い業者を選ぶ

以上のポイントを確認し、総合的に判断して信頼できる業者を選択することが重要です。現地調査と見積もり提供は必須であり、資格保持と実績、技術力を兼ね備えた業者を選ぶことをおすすめします。

3-2| 業者が行う調査内容

漏電修理業者が行う調査内容は、主に以下のようなものです。

調査内容カテゴリ 調査の詳細内容
分電盤やブレーカーの調査 分電盤の外観、ブレーカーの状態、破損や過熱、接続のゆるみを点検し、漏電の有無を測定
電圧の適正性の確認 電圧が適正な範囲にあるか測定器を用いて検査
漏電の測定 漏電が起きていないか測定器を用いて検査
たこ足配線の点検 テーブルタップや延長コードなどが原因で漏電が起こる可能性があるため、点検

漏電調査をする業者は、これらの調査を通じて漏電が発生している箇所を特定し、適切な修理や対策を提案します。技術者は電気工事士の資格を持っており、安全かつ正確な調査が行われます。漏電が疑われる場合は、早めに専門業者に依頼し、適切な対策を講じることが重要です。

4| 漏電を未然に防ぐ方法

漏電は事前の対策で防ぐことができます。この章では、日常で気をつけるべき点検項目、定期的な専門業者による点検の重要性、そして設備投資の適切なタイミングについて説明します。事前対策で安全を確保しましょう。

でんきの窓口。漏電を未然に防ぐ方法

4-1| 日常的な点検項目

日常点検項目カテゴリ 点検の詳細内容
漏電ブレーカーの点検 漏電ブレーカーが正常に働いているか定期的に確認 。漏電ブレーカーにはテストボタン があり、これを使用して漏電を確認することができます。
電化製品の点検 コードやプラグに傷や破損がないかを定期的に確認
配線の点検 配線が劣化していないか、決められた電力量を超えたたこ足配線になっていないか、ほこりがたまっていないかを定期的に確認
コンセントの点検 コンセントが緩んでいないか、焦げていないかを定期的に確認
水回りの点検 水回りの電化製品やコンセントが水濡れしていないか、水がかかってしまう状況にないかを定期的に確認

これらの点検を定期的に行うことで、漏電を未然に防ぐことができます。また、漏電が疑われる場合は、早めに漏電を調査できる専門の業者に依頼し、適切な対策を講じることが重要です。

4-2| 定期的な専門業者による点検

漏電を未然に防ぐ方法の一つとして、定期的な専門業者による点検が重要です。

定期点検のメリットは以下の通りです。

 

  • 業者は専門知識と技術を持っているため、漏電の兆候を見つけやすい
  • 設備の劣化や異常を早期に発見できる
  • 点検により必要な修繕や部品交換が明らかになる
  • 長期的にみると点検費用よりも事故処理の費用を抑えられる

 

点検の頻度としては、住宅の場合は年1回、商業施設などの場合は半年に1回程度が推奨されています。

専門業者による定期的な点検を行うことで、重大な事故につながるような漏電の発生を未然に防ぐことができます。住宅や店舗などの電気設備を長く安全に利用するためには定期的な点検が欠かせません。

4-3| 設備投資のタイミングとは

漏電を未然に防ぐための設備投資のタイミングについては、以下のような点検や更新を行うことが重要です。

 

1.定期的な点検
定期的に専門業者による点検を行い、設備の劣化や異常を早期に発見しましょう。

 

2.設備の更新
設備の寿命や劣化状況に応じて、計画的な更新を行いましょう。

 

以上のような点検や更新を定期的に行うことで、設備の劣化や異常を早期に発見し、漏電を未然に防ぐことができます。

また、予知保全の導入によって、定期点検だけでは見逃してしまうような故障を未然に防ぐことができます。設備投資のタイミングは、設備の寿命や劣化状況に応じて、適宜行うことが重要です。

でんきの窓口。設備投資のタイミングとはの画像

5| トータルソリューションで安心の店舗運営

店舗運営において、漏電対策だけでなく様々な安全対策が求められます。トータルソリューションが提供する電気設備以外の点検サービスと、トータルソリューションがもたらすメリットについて解説します。

5-1| 電気設備以外のメンテナンスサービス

電気設備だけでなく、消防設備や空調設備、給排水設備、通信機器、さらには内装や塗装に至るまで、多岐にわたる設備の修理と点検が可能です。これにより、お客様は多様な設備の管理とメンテナンスが行えます。

 

このような包括的なサービス提供が可能なのは、当社が全国に広がる協力会社と連携しているからです。また、専門知識を有したオペレーターが直接ご依頼の相談を承っています。導入費や保守費が無料で、24時間365日、全国対応でお客様のニーズに応えます。

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