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体育館へのエアコン設置の懸念点を払拭!設置費用・ランニングコストの補助金、種類など

公開日:2026年09月11日

体育館へのエアコン設置の懸念点を払拭!設置費用・ランニングコストの補助金、種類など

「熱中症対策」や「避難所としての快適性確保」として、体育館へのエアコン設置が求められています。しかし、全国的に設置率は高い水準にはなく、2026年7月下旬に発生した熊本地震では多くの体育館が避難所となりましたが、熊本県の公立学校の体育館への空調設備設置率は、文部科学省によると2026年5月時点で約20%でした。

同時期に、連日の酷暑を受けて急遽設置された熱中症対策の閣僚会議でも体育館へのエアコン設置が議題になるなど、政府が本腰であることも踏まえると、未設置の場合には早急に設置計画を進めていく必要があります。

一方で、導入に際して、一番の懸念点となってくるのが「費用」ではないでしょうか。ですが、補助金を活用することで、金銭的負担を大幅に軽減できるため、導入に向けたハードルを大きく下げられます。

この記事では、設置費用・ランニングコストの目安、補助金、体育館に設置できるエアコンの種類の他、業者に設置工事を依頼する際のポイントなどをご紹介します。

この記事は、次のような学校関係者や教育委員会などにおすすめです!
    • 命を守る必須設備として、体育館の環境改善を最優先課題としている方
    • 指定避難所になっているため、避難所としての機能強化が急務の方
    • エアコン設置に先立ち、種類ごとの特徴・メリットなどを把握しておきたい方
    • 補助金や交付税措置を活用し、導入や運用にかかる費用を賢く抑えたい方
    • 設置工事を成功させるため、業者選びや工事依頼のポイントを押さえておきたい方

1| 体育館にエアコン設置が求められる必要性と現状

体育館にエアコン設置が求められる必要性と現状

「教室に比べて、体育館は暑い」と感じ、体育館へのエアコン設置を検討されている方も多いのではないでしょうか。

実際、以下のような理由から、体育館は暑くなりやすいといわれています。

体育館が暑くなりやすい理由

  • 金属製の屋根が太陽の熱を直接吸収し、館内全体を暖めてしまうため
  • 壁や屋根に断熱材がほとんど入っていないことが多く、外気温の影響を直に受けてしまうため
  • 天井が高いことから、熱や湿気が館内の上部にこもりやすく、空気が循環しにくいため
  • 運動・競技への配慮や防犯対策から、窓を全開にして換気することが少ないため


こうした理由からそもそも暑い体育館ですが、
エアコン設置が求められる背景には、「児童・生徒の健康維持や運動環境の確保」と「避難所としての快適性確保」があります。

ここでは、体育館にエアコン設置が求められる必要性と現状について、ご紹介します。

1-1| 必要性1:児童・生徒の健康維持や運動環境の確保

体育館にエアコンを設置することは、子供たちの体力向上や成長の機会を守ることにもつながります

「昔よりも気温が上昇している」と感じている方が多いかと思いますが、実際、世界的に平均気温は上昇傾向にあります。

先述した「体育館の熱環境」と「外気温の高さ」とが相まって、体育館での熱中症リスクはとても高いです。実際、猛暑日に短時間の運動をしただけで熱中症を発症するケースもあります。

しかし、エアコンを設置すれば、以下のようなメリットが期待できます。

  • 【熱中症対策】児童・生徒が体育館で熱中症を発生するリスクを大幅に低減できる
  • 【運動環境の質向上】競技や部活に集中できるようになり、パフォーマンスの向上につながる
  • 【スケジュールの安定化】猛暑による急な練習中止や時間帯の変更(日中から早朝・夜間へ)が減少する


このように、体育館へのエアコン設置を可能な限り速やかに進めることで、安全で充実した学校生活の実現が可能となります。

1-2| 必要性2:避難所としての快適性確保

学校の体育館の多くは災害時に地域住民の避難所となりますが、避難所としての快適性確保という点からも、エアコン設置が急務です。

乳幼児や高齢者のように体力が弱めの方たちは、急な温度変化によって熱中症や風邪などを発症するリスクが高い傾向にあります。また、体力が十分ある方でも、避難生活中は体力的・精神的な疲れをためてしまいがちです。

私たちの健康的な体調管理は、温度・湿度・気流・空気清浄といった環境のバランスと深く結びついているため、こうした状況下で適温で過ごせないことは、体へのストレスを大きく増加させ、結果として体調不良者が続出してしまう可能性があります。

一方、エアコンを設置しておけば、以下のようなメリットが期待できます。

メリットを享受する人 エアコン設置によるメリット 説明
避難者 体調不良のリスク軽減 熱中症や急激な温度変化による体調不良のリスクを減らせる
快眠できる環境の確保 暑さ・寒さに悩まされることなく、夜ゆっくりと睡眠をとれる
安心感・精神的な安定の実現 快適な空調環境の中で過ごせるため、避難者の安心感や精神的な安定につながる
避難者同士のトラブルの抑制 心身の疲れ・ストレスに起因する避難者同士のトラブルが発生しにくくなる
避難所の運営者 避難所運営の負荷軽減 体調不良者が出にくくなるため、避難者の体調管理(巡回や対応)にかかる負担が軽減される
長期滞在への対応力強化 冷暖房が効くことで、夏場や冬場など過酷な環境下で長期滞在しても、熱中症や低体温症などの二次災害が発生しにくくなる
衛生的な環境の維持 エアコンの除湿効果により、カビの発生を抑制でき、衛生的な環境を維持できる

いつ起こってもおかしくない災害時にこうしたメリットを享受できるよう、なるべく早めにエアコンを設置しておくことが、避難者と運営者双方の安心を守るための確かな備えにもなります。

1-3| 設置率の現状

体育館へのエアコン設置の必要性についてご紹介しましたが、では実際に日本ではどのくらい導入が進んでいるのでしょうか。

文部科学省が公表しているデータによると、公立学校の体育館における空調(冷房)設備の設置率は、2026年5月時点で以下の通りでした。

区分 全体の設置率 避難所指定校分の設置率
小中学校 31.7% 33.17%
小学校 31.4% 32.37%
中学校 32.0% 34.37%

参考:文部科学省『公立学校施設の体育館等の空調(冷房)設備設置状況について

1年前の調査と比べると、どの区分でも設置率が10%近く向上しています。しかしながら、平均して約30%にとどまっており、依然として設置されていない体育館の方がはるかに多いのが現状です。

先述の通り、「児童・生徒の健康維持や運動環境の確保」と「避難所としての快適性確保」のためにエアコン設置が求められていることを考えると、残念ながら、この現状は決してよいとはいえません。

体育館は公共性・公益性の高い建物であるため、多くの体育館において可能な限り早急に設置計画を進め、「日本での設置率が低い」という現状を打破していくことが大切です。

2| 体育館に設置できるエアコンは4種類

体育館に設置できるエアコンは4種類

体育館に設置できるエアコンは、以下の4種類に分けられます。

  • 設備用パッケージエアコン
  • エアハンドリングユニット(エアハン)
  • 輻射(ふくしゃ)式冷暖房
  • スポットエアコン・移動式エアコン


4つを簡単に比較すると、以下のようになります。

種類 特徴・強み こんな学校・体育館におすすめ 設置費用の傾向
設備用パッケージエアコン 費用対効果が高く、最も主流 ・公立学校の標準的な体育館 高額
エアハンドリングユニット(エアハン) とても強力で、エアコンの効きがよい ・大規模な体育館
・競技優先の体育館
高額
輻射式冷暖房 無風で体に負担がかかりにくい ・予算に余裕がある学校
・競技優先の体育館
非常に高額
スポットエアコン・移動式エアコン 局所的に風を送ることができる ・予算が限られている学校
・特定エリアのみ冷やしたい体育館
低額

それぞれのエアコンについて、仕組みやメリット・デメリットを紹介します。

2-1| 設備用パッケージエアコン

設備用パッケージエアコンとは、1台の室外機が複数台の室内機につながっているエアコンです。供給されるエネルギー源によって、「GHP(ガス式)」と「EHP(電気式)」の2つに分類されます。

なお、設備用パッケージエアコンは既製品です。このあとご紹介するエアハンドリングユニットのようなオーダーメイドではありません。

メリット・デメリットは以下の通りです。

主なメリット・デメリット

メリット ・エアハンドリングユニットや輻射式冷暖房に比べると、設置費用を抑えられる
・1つのリモコン・操作パネルで複数の室内機を操作できる
・室内機の形状を複数のタイプから選べる など
デメリット ・体育館全体に冷風・温風を届けるには、複数台の設置が必要
・競技に影響が出ないよう、風向きの調整などが必要になることがある など

費用対効果の良さから、体育館に設置するエアコンで最も主流なのが、この設備用パッケージエアコンです。体育館の規模が極めて大きい場合や、特定の競技環境を追求したいといった特別な要件がない限り、多くの学校で第一候補として選ばれています。

2-2| エアハンドリングユニット(エアハン)

エアハンドリングユニット(エアハン)とは、機械室や体育館の外に設置した装置(ユニット)で温度調整や換気を行い、ダクトを通じて冷風・温風を体育館内に送り込む空調設備です。体育館の他、商業施設や工場、病院など大空間で使用されます。

建物の規模・構造に応じて最適な空調を実現するものであるため、基本的にオーダーメイドとなっています。

メリット・デメリットは以下の通りです。

主なメリット・デメリット

メリット ・温度調整や換気を強力なパワーで一気に行うため、冷暖房の効きがとてもよい
・送風機がとても強力なため、ユニット内に1個だけ設置すればよく、体育館内への設置は必要ない
・風が当たるエリアを簡単に調整することができる など
デメリット ・オーダーメイドのため、どうしても設置費用(本体価格)が高くなってしまう
・ユニットが故障すると、そのユニットで管理している全てのエリアで空調が機能しなくなる など

とても効果的な空調設備ではありますが、設置費用が高額なことから、標準的な体育館で導入されるケースは少ないです。一方で、空間容積が大きくても空調が行き渡る(強力な送風能力)であることから、冷房の効きがとても良く、大規模な体育館では積極的に導入されています。

2-3| 輻射式冷暖房

輻射式冷暖房とは、体育館の天井や壁にパネルを設置し、その内部の配管に冷水または温水を流して、冷暖房をする空調設備です。熱を持つ物体が赤外線を発する「輻射」という仕組みを用いて、空間全体をじんわりと温度調整します。

たとえるなら、冷房は洞窟や鍾乳洞に入ったような感覚、暖房は岩盤浴や日向ぼっこのような感覚です。

メリット・デメリットは以下の通りです。

主なメリット・デメリット

メリット ・無風のため、運動・競技への影響がない
・温度のムラが発生しにくい
・じっくりと温度が変わるので、体に負担がかかりにくい など
デメリット ・立ち上がりに時間がかかるので、すぐに冷やしたい・暖めたいときには適さない
・非常に大がかりな工事が必要なため、設置費用がかなり高額になる(4種類の中で、設置費用が一番高額) など

輻射式冷暖房は設置費用がかなり高額となるため、導入にあたっては、設置費用と得られる快適性のバランスを慎重に比較・検討することをおすすめします。

2-4| スポットエアコン・移動式エアコン

スポットエアコン・移動式エアコンとは、局所的に強い風を送り、狙った部分だけを冷やす・暖める、移動可能なエアコンです。「風を送り込む範囲」にフォーカスしたものは「スポットエアコン」、「移動可能」にフォーカスしたものは「移動式エアコン」と呼ばれることが多いですが、基本的に同じものと考えて問題ありません。

この種類のエアコンの多くは、「冷房専用」です。「冷暖房兼用」モデルもありますが、あまり市場には出回っていません。

メリット・デメリットは以下の通りです。

主なメリット・デメリット

メリット ・人がいるところにだけ、ピンポイントで風を送ることができる
・本体価格が安いため、費用面でのハードルが低い
・設置工事不要で、コンセントに挿すだけですぐに使える
デメリット ・複数台を使用しても、体育館全体を冷却することはできない
・ほとんどが「冷房専用」のため、暖房が必須な地域には適さない など

導入のしやすさではナンバーワンですが、「エアコンの近くにいる人にピンポイントで涼しさを届ける能力」と「体育館という空間全体を冷やす能力」は別物という点を考慮することが必要です。スポットエアコン・移動式エアコンは、ピンポイントで涼しさを届ける能力に長けているものであるため、他のメインのエアコンでは風が当たりにくい場所や、特に涼しくしたい場所でのみ、補助的に活用すると非常に効果的です。

3| 設置費用・ランニングコストはどのくらいかかる?補助金活用のすすめ

設置費用・ランニングコストはどのくらいかかる?補助金活用のすすめ

体育館へのエアコン設置を検討されている皆様にとって、一番気になるのが「費用」ではないでしょうか。

設置費用の目安は、以下の通りです。なお、あくまで目安のため、実際の金額については業者にしっかりと確認するようにしましょう。

エアコンの種類 設置費用の目安
設備用パッケージエアコン 4,000万円~6,000万円程度
エアハンドリングユニット(エアハン) 7,000万円~1億円程度
輻射式冷暖房 1億円~1億3,000万円程度
スポットエアコン・移動式エアコン 100万円~500万円程度
(※設置台数による)

「体育館全体の冷暖房ができる大規模な空調設備を導入しようとすると、かなりの金額がかかる」と思った方が多いかと思います。しかし、「3-3| 補助金を活用しよう!」でご紹介する補助金を活用することで、大幅に負担を減らすことができます。

3-1| 設置費用の内訳

設置費用の内訳としては、主に以下のようなものがあります。

内訳 説明
本体費用 室内機、室外機、ユニットなどの本体価格
機械工事費用 冷暖房のための配管やダクト工事、室外機の基礎工事などの費用
電気工事費用 配線工事、分電盤の改修工事、キュービクルの増設・更新工事などの費用
付帯費用 設計や施工管理、既存設備の撤去などの費用
諸経費 安全対策のための費用や出張費など

「想定外の費用が、後から発生した」といった事態にならないよう、内訳に抜け漏れがないかを業者からもらった見積書でしっかり確認することをおすすめします。

3-2| 設置費用を左右する要素

設置費用は、以下のような要素によって、金額が左右されます。

何を左右するか 左右する要素の例
冷暖房の必要能力 ・体育館の床面積や高さ
・体育館の断熱性
・窓の大きさや日当たり
・地域の気候 など
適したエアコンの種類 ・主に使うシーン(授業・部活のみか、地域開放もするか)
・1日の使用時間の長さ など
設置工事の難易度 ・室外機の置き場(地面、屋上など)
・搬入経路の確保のしやすさ
・足場設置や高所作業の要否 など
必要となる電気工事 ・分電盤の改修要否
・キュービクルの増設・更新要否 など

なお、これらの要素の多くは、業者に現場を見てもらって初めて「どのくらい費用がかかりそうか」が決まってきます。現実に即した見積書を作成してもらうためにも、業者にしっかりと現地調査をしてもらうことがとても重要です。

3-3| 補助金を活用しよう!

「学校施設環境改善交付金(屋内運動場の空調設備整備事業)※」という補助金を活用することで、導入に際しての金銭的な負担を大幅に軽減できます。申請できるのは、公立学校かつ避難所として指定されているところに限られますが、実際にはほとんどの公立学校がこの要件を満たします。

※学校施設環境改善交付金(屋内運動場の空調設備整備事業):児童や生徒の学習・生活の場であり、災害時には地域住民が避難する体育館の「避難所としての機能強化」「耐災害性の向上」を目的とする補助金

補助金の概要については、以下の通りです。

対象となる学校 公立の小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校前期課程、特別支援学校
対象となる施設 屋内運動場(学校体育館、武道場)
算定割合 1/2
対象工事費 下限額:400万円
上限額:1億1,000万円(EHP)、1億4,000万円(GHP)
対象となる工事内容 冷暖房設備の新設、これに伴うキュービクル等の設置や断熱性の確保工事
断熱性要件 令和15年度(2033年度)までに、断熱性要件を満たせばOK
避難所要件 あり
※災害対策基本法に基づく指定避難所のほか、協定により発災時に避難所として開設される学校が対象
地方財政措置 <グラフ挿入>

参考:文部科学省『学校体育館への空調整備の早期実施に向けて

たとえば、対象となる工事費用が「5,000万円」だった場合には、実質的な負担額は「1,250万円」まで下げられます。費用対効果を考えると、「思った以上に負担を抑えられる」と感じられるでしょう。

補助金の積極的な活用をおすすめします。

3-4| ランニングコストの目安

ランニングコスト(電気代)については、基本となる電気料金や使用時間の長さなどによって左右されます。あくまで目安ではありますが、文部科学省の資料では以下の金額が示されています。

断熱化工事の有無 必要な冷房能力 室内機・室外機の台数 工事費用 年間の電気代
なし 128kW 室内機:8台
室外機:2台
空調設置工事
3,900万円
280万円
あり 70kW 室内機:5台
室外機:2台
空調設置工事
3,900万円
断熱化工事

4,000万円
140万円

参考:文部科学省『体育館の断熱性確保による電気代削減効果について(試算)

なお、この金額は、東京都内で延べ床面積930平米(学校体育館の一般的な広さ)の体育館に設置した場合の試算結果です。

3-4-1| 電気代を下げるには、断熱化工事がおすすめ!

先ほどご紹介した「学校施設環境改善交付金(屋内運動場の空調設備整備事業)」では、断熱化を2033年度までに完了させることが申請要件となっています。そのことからも、断熱化工事の実施をおすすめします。

「それだと、余計に費用がかかるだけでは」と懸念される方もいらっしゃるでしょう。しかし、ゆくゆくは断熱化⼯事にかかった費用の回収が可能ですので、ご安心ください。

実際、先ほどの資料(体育館の断熱性確保による電気代削減効果について(試算))では、「空調設置時に断熱化⼯事を実施することで、設置から15年⽬の空調更新時には断熱化⼯事費の回収が可能。設置から40年目には、トータルで5,500万円の経費削減になる」旨が示されています。

<グラフ挿入>
出典:文部科学省『体育館の断熱性確保による電気代削減効果について(試算)

つまり、年間電気代にかなりの開きがあるため、長期的に見ると断熱化工事をしておいた方がはるかにお得になるということです。エアコン設置とあわせて、断熱化工事を進めていきましょう。

3-4-2| 体育館空調の光熱費への普通交付税措置がスタート!

令和7年度(2025年度から)から、公立学校の体育館における空調設備の光熱費について、新たに普通交付税措置が講じられることになりました。既に交付税措置が開始されており、ランニングコストの負担が軽減されています。

参考:総務省『普通交付税に関する省令の一部を改正する省令について(令和7年7月 自治財政局交付税課)

3-5| 【まとめ】補助金や普通交付税措置が、体育館へのエアコン設置を後押し

「学校施設環境改善交付金(屋内運動場の空調設備整備事業)」および「体育館空調の光熱費への普通交付税措置」が、体育館へのエアコン設置を後押ししています。

補助金だけでなく、普通交付税措置もあるということは、政府が体育館へのエアコン設置を重要視している証ともいえるでしょう。

学校関係者や教育委員会の皆様には、体育館へのエアコン設置が社会的に求められていることを認識し、早急に検討・導入を進めていくことをおすすめします。

4| 業者選定や設置工事を依頼する際のポイントは?

業者選定や設置工事を依頼する際のポイントは?

工事不要のスポットエアコン・移動式エアコンを除いては、体育館へのエアコン設置に際して、配線工事を始めとする電気工事が必要です。電気工事を行えるのは「電気工事士」という国家資格の有資格者に限られるため、有資格者の在籍する業者に工事を依頼する必要があります。

設置工事を成功させるためには、業者選定を慎重に行った上で、ポイントを押さえて工事依頼をすることが大切です。

ここでは、「業者を選ぶ際のポイント」と「設置工事を依頼する際のポイント」をご紹介します。

4-1| 業者を選ぶ際のポイント

業者選びのポイントとして押さえておきたいのは、以下の3つです。

業者を選ぶ際のポイント 理由
複数の業者に問い合わせる ・業者によって、得意分野や提案内容などが異なるため。より最適な条件で選定するためにも、最初から1つの業者に限定せず、複数の業者による比較検討がおすすめ。
見積りに先立ち、現地調査をしてもらう ・現地調査を行うことで、実際の現場状況を反映した精度の高い見積書を作成できるため。追加工事の発生を避けるためにも、しっかりと事前調査をしてもらうことが大切。
見積書の内訳を精査する ・業者により内訳の記載基準が異なるため。追加費用を防ぐためにも、工事範囲が明確な詳細見積書を取得し、項目ごとに慎重に精査することが必要。

※「一式」と記載されている項目がある場合は、その詳細を必ず確認することをおすすめします。

この他、「実績」や「評判」「問い合わせに対する担当者の対応・回答」なども踏まえて、業者を選定すると気持ちの良いお取引ができます。

業者選びのポイントについて詳しく知りたい場合には、下記の記事が参考になります。

4-2| 設置工事を依頼する際のポイント

業者に設置工事を依頼する際は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

設置工事を依頼する際のポイント

  • 可能であれば、設計施工一括発注方式にする
  • 既存の配管・電源ルートの活用を検討する
  • 工事の日程を調整する

4-2-1| 可能であれば、設計施工一括発注方式にする

設計施工一括発注方式とは、設計と施工を同じ業者に一括して発注する方式のことです。設計と施工を別々の業者に依頼する場合と比べると、費用や工期を抑えやすい傾向があります。

この発注方式でいけるかどうかは、入札条件などに左右されるため、確認が必要です。もし可能な場合には、一括で発注ができるかどうかを業者に確認されると安心でしょう。

当サイトを運営するトータルソリューション株式会社では、設計施工一括発注方式に対応しており、お力になれるケースもありますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム

4-2-2| 既存の配管・電源ルートを活用して費用を抑える

体育館に設置済みのエアコンを新しいものに交換する場合には、既存の配管・電源ルートを活用できるかを確認してもらいましょう。実際に活用できるかはケースバイケースではありますが、既存ルートの活用が可能であれば、設置費用を抑えられます。現地調査や図面などをもとに、活用可否を見極めてもらいましょう。

ただし、経年劣化が見られる既存ルートを活用すると、漏電や感電、火災などのリスクが懸念されます。安全・安心のため、劣化している場合には無理して活用しようとせず、更新・新設を検討するのが望ましいです。

4-2-3| 工事時期と体育活動などとの調整をする

実際の工事内容にもよりますが、設置工事には1カ月半~3カ月程度かかるケースが多く、その間は基本的に、体育館は使用禁止となります。学校行事(入学式、終業式・始業式、音楽会、卒業式など)に影響が出ないよう、工事日程を調整することがとても大切です。年間行事計画をもとに、工事日程を業者と相談しましょう。

また、工事期間中の体育の授業や運動部の部活については、校庭の活用や近隣スポーツ施設への振り替えといった代替手段を、あらかじめ検討しておくことをおすすめします。

5| 体育館へのエアコン設置を積極的に進めよう!

体育館へのエアコン設置を積極的に進めよう!

体育館へのエアコン設置は、児童・生徒や教員のみならず、地域住民のためにも大切です。エアコンは4種類ありますが、費用と用途のバランスを見ながら、学校にとって最適なものを選んでみてください。迷った場合は、費用対効果に優れた「設備用パッケージエアコン」から検討することをおすすめします。

なお、ボトルネックになりやすい設置費用やランニングコストは高額ですが、「学校施設環境改善交付金(屋内運動場の空調設備整備事業)」および「体育館空調の光熱費への普通交付税措置」により、実質的な費用負担を大幅に軽減できます。また、断熱化工事も実施すれば、長期的なランニングコストの削減にもつながるなど、無理なくエアコン設置を進められます。

また、設置工事を安全かつ確実に実施するためには、信頼できる業者を選ぶことが不可欠です。業者が決まったら、学校行事を考慮した工事日程の調整などを進めていきましょう。

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体育館へのエアコン設置工事は、トータルソリューション株式会社にご相談ください!経験豊富なプロが対応いたします。

また、業務用エアコンや室外機の設置・増設・改修・点検なども行っています。エアコンのトラブル(異音・異臭がする、冷暖房が効かないなど)にも迅速に対応できます。さらに、電気設備や消防設備の設置・交換・点検にも対応可能です。エアコンの新設・増設などに伴うブレーカー・分電盤やコンセントの増設工事も併せてご相談ください。

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