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デジタルサイネージとは?活用シーンやメリット、導入手順などを紹介

公開日:2026年07月29日

デジタルサイネージとは?活用シーンやメリット、導入手順などを紹介

デジタルサイネージとは、ディスプレイなどを用いた情報発信システムのことで、「電子看板」「電子掲示板」とも呼ばれます。

最近目にする機会が増えてきましたが、「興味はあるけれど、配信方法や導入手順までは詳しく知らない」という方も多いでしょう。導入を検討するにあたっては、メリットや注意点も気になるところです。

そこで、この記事では、デジタルサイネージの定義や配信方法、活用シーンはもとより、メリットや注意点、導入手順まで網羅的にご紹介します。導入前に知っておきたい情報ばかりですので、ぜひご一読ください。

この記事は、次のような経営者やバックオフィス担当者におすすめです!
      • デジタルサイネージの概要や、主要な配信方法(スタンドアロン型・ネットワーク型)の違いを正しく理解したい方
      • ポスターや看板の運用に限界を感じており、売上UPや効率化につながるデジタルサイネージの活用シーンを知りたい方
      • デジタルサイネージ導入のメリット・効果や注意点を把握したい方
      • デジタルサイネージの導入手順を理解し、設置を進めたい方
      • デジタルサイネージの設置にあたり、業者に相談するのに適したタイミングを知りたい方

飛べるもくじ

1| デジタルサイネージとは?定義や配信方法

デジタルサイネージとは?定義や配信方法

デジタルサイネージとは、どのようなものなのでしょうか。定義と配信方法をご紹介します。

1-1| デジタルサイネージの定義

デジタルサイネージとは、液晶ディスプレイやLEDディスプレイ、プロジェクターなどを用いた情報発信システムのことです。「電子看板」「電子掲示板」とも呼ばれます。

従来のポスターや看板には、「文字やイラストだけなので、あまり人目を引かない」「掲載内容の更新に手間・費用がかかる」「リアルタイムな情報発信ができない」といった課題があります。そうした課題を解決する新たな宣伝ツールとして、デジタルサイネージが注目されるようになりました。また、「多言語対応化」「技術革新による画像・動画表示の鮮明化」「デジタルサイネージのクラウドサービスの台頭」なども、デジタルサイネージの普及を後押ししています。

活用シーンについては「2| デジタルサイネージはこんな場所・シーンで活用できます!」で紹介しますが、最近ではさまざまな場所で導入されています。

1-2| 配信方法は大きく2つある

デジタルサイネージの配信方法は、「スタンドアロン型」と「ネットワーク型」に大別されます。設置環境や運用体制によって、最適なタイプを選べばいいだけですので、まずはそれぞれの特徴を簡単に押さえておきましょう。

1-2-1| スタンドアロン型

スタンドアロン型とは、いわば、家庭用のデジタルフォトフレームをビジネス用に大きく長時間稼働できるようにしたようなものです。コンテンツ(静止画や動画)を書き込んだUSBメモリーやSDカードなどを、ディスプレイ本体に直接差し込んで表示する配信方法となっています。

主に、以下のようなメリット・デメリットがあります。

スタンドアロン型
メリット ・インターネット接続が不要で、オフライン環境で利用できる
・施設内で通信不良が発生しても、影響を全く受けない
・本体に差し込むだけなので、誰でも簡単に操作できる
・ネットワーク型に比べると導入費用が安く、運用費用は電気代しかかからない
デメリット ・コンテンツの更新時、USBメモリーやSDカードなどを都度差し替える必要がある
・コンテンツの更新作業が本体の台数分だけ発生するため、手間を考えると複数台の運用にはあまり適さない
・混雑状況や天気、ニュースなどをリアルタイムで表示させることができない

1-2-2| ネットワーク型

ネットワーク型とは、スマホやパソコンの画面のように、インターネットを通じて表示するコンテンツをリアルタイムで切り替える配信方法のことです。自社の専用サーバーを利用する「オンプレミス型」と、クラウド環境を利用する「クラウド型」に細分されます。

主に、以下のようなメリット・デメリットがあります。

オンプレミス型
(自社専用サーバー)
クラウド型
(インターネット環境)
メリット ・カスタマイズの自由度が高く、自社の独自システムなどとの連携も可能 ・自社で専用サーバーを設置する必要がない
【共通のメリット】
・コンテンツの更新時にその場に行く必要がなく、遠隔で対応できる
・コンテンツの更新作業を複数台一括で行えるので、たくさん設置したい場合に適している
・混雑状況や天気、ニュースなどをリアルタイムで表示させることができる
デメリット ・専用サーバーの管理・運用が必要となるため、知識・スキルがある人材を確保しなくてはいけない ・クラウドサービスの利用料が毎月発生する
【共通のデメリット】
・スタンドアロン型に比べると導入費用が高く、運用費用は電気代以外にも通信費や保守メンテナンス費などがかかる
・施設内で通信不良が発生した場合、影響を受ける

なお、日本では、専用サーバーの設置が不要な「クラウド型」がデジタルサイネージの主流となっています。

スタンドアロン型とネットワーク型(オンプレミス型、クラウド型)には異なるメリット・デメリットがありますので、設置環境や運用目的などに適したものを選びましょう。

2| デジタルサイネージはこんな場所・シーンで活用できます!

デジタルサイネージはこんな場所・シーンで活用できます!

デジタルサイネージは、さまざまな場所・シーンで活用できます。具体的には以下のように活用されています。

設置する施設・店舗 具体的な設置場所の例 主な活用シーン
小売店・商業施設 レジ前、通路、棚の横 ・セールやキャンペーン情報の告知
・限定商品のプロモーション
・フロア案内
飲食店 お店の入口、注文カウンター、ホール ・メニューの表示
・新メニューのプロモーション
・ランチタイムやハッピーアワーの案内
医療機関 受付、待合室、廊下、エレベーター前 ・診療案内の表示
・呼び出し状況の表示
・健康情報の発信
銀行 ロビー、外壁 ・呼び出し状況の表示
・金融商品の案内
・金利や投資などに関するお役立ち情報の発信
大学・専門学校 校門、掲示板、図書館、講義室 ・キャンパス案内
・休講情報やイベント情報の案内
・学生への連絡事項の共有
駅・空港 駅構内、空港ロビー、エレベーター・エスカレーター前 ・運行状況のリアルタイム配信
・時刻表の表示
・多言語対応のフロア案内
オフィス エントランス、受付、会議室前 ・フロア案内
・社内掲示板
・会議室予約状況の表示
展示会場・イベント会場 エントランス、展示ブース ・当日のイベント案内
・ブース紹介
・展示商品などのプロモーション
街頭 屋外ビジョン、街路樹の横 ・幅広い世代を対象とした商品やサービス、イベントの案内
・天気予報やニュースなどのリアルタイム配信
・観光名所や名産品などの案内

3| デジタルサイネージを導入するメリット

デジタルサイネージを導入するメリット

デジタルサイネージを導入することで、以下のようなメリットが期待できます。

導入のメリット

  • コンテンツの柔軟な調整により、ターゲットへの訴求力を高められる
  • 動画を流せるので、宣伝効果が高い
  • ポスターや看板よりもコンテンツの差し替えにかかる手間・費用が少ない
  • リアルタイムで情報を発信・更新できる
  • 多拠点に情報発信できる
  • 欲しい情報を利用者自身で探せる


それぞれについて、見ていきましょう。

3-1| コンテンツの柔軟な調整により、ターゲットへの訴求力を高められる

デジタルサイネージ(特にネットワーク型)では、ターゲットや状況(時間帯や曜日)に応じて、コンテンツを柔軟に調整できます。また、事前に用意しておいた数種類のコンテンツをそれぞれの配信予定として設定した日時に自動で切り替える「スケジュール配信」も可能なため、利便性も高いです。

具体的には、以下のようなことが可能です。

  • 売り出したい商品やサービスが変わるごとに、その商品・サービスのメインターゲットの属性(30代女性向け、20代男性向けなど)に応じて、コンテンツや表示する時間帯を調整する
  • 「平日朝は、通学・通勤する人向け」「平日夜は、社会人や大学生向け」「休日の日中はファミリー向け」といったように、その時間帯や曜日のメインターゲットに合わせて、コンテンツを調整する
  • ショッピングモールでは、朝にはパン屋やクリニックの情報、昼どきには飲食店のランチメニュー、夜には居酒屋やマッサージ店の情報というように、時間帯に応じて、どのテナントのコンテンツにするかを調整する
  • チェーン店では、「会社員が多く来店する●●地区の路面店では、商品Aの情報」「ファミリーでの来店が多い▲▲地区のフードコート店では、商品Bの情報」というように、客層や立地に応じて、コンテンツを調整する


このような
調整をすることで、効果的に情報を伝えられるため、高い訴求力が期待できます

より訴求力を高め、来店や購入に直結させたい場合には、通常のものに比べて導入費用や運用費用は割高にはなりますが、AIカメラを搭載したデジタルサイネージをおすすめします。AIカメラがディスプレイの前にいる人の属性を瞬時に判別して、その人に最も訴求したい商品・キャンペーンなどの情報を自動で表示してくれるので、来店や購入などに直結する確率が大幅に高まります。

3-2| 動画を流せるので、宣伝効果が高い

デジタルサイネージでは、動画も流せます

従来のアナログなポスターや看板では、「静止画(写真やイラスト、文字)」しか表示できません。一枚のポスターや看板の中で伝えられる情報量には限界がありますし、音声や動きがないため、通りすがりの人の目を引くのも簡単ではありません。

しかし、デジタルサイネージは違います。動画を流せる、すなわちコンテンツに音声や動きを加えられるため、静止画よりも短時間で多くの情報を伝えることができます。また、音声・動きがあることで、通りすがった人々が興味を持ち、立ち止まってくれる可能性もあります。このように、動画による訴求は宣伝効果がとても高く、販売促進につながるのです。

特に、暗い環境では、静止画よりも動画の方が圧倒的に人目を引くといわれています。目の負担にならないよう動きをゆっくりにする配慮は必要ですが、夜の店内における「シズル感(五感に働きかけし、食欲を刺激する感覚)」「非日常感」「ライブ感」の演出にも一役買います。

3-3| ポスターや看板よりもコンテンツの差し替えにかかる手間・費用が少ない

デジタルサイネージは、ポスターや看板よりもコンテンツの差し替えにかかる手間・費用が少ないです。

ポスターや看板ですと、差し替え時に「新しいものを印刷する」「新しいものを配送する」「古いものを撤去する」「新しいものを設置する」「古いものを廃棄する」といった作業が発生します。また、紙・インク代、配送料、設置費用、撤去・処分費用などがかかります。

一方、デジタルサイネージ(特にネットワーク型)ですと、コンテンツさえ用意すれば、差し替え完了までの作業時間はあまりかかりません。印刷、配送、撤去といった作業が発生しないためです。ポスターや看板と比べると作業が少ない分、費用も抑えることができます

このメリットを特に実感しやすいのが、全国に複数の店舗を展開している企業様です。従来のポスターや看板であれば、印刷、配送、撤去といった作業が店舗数分だけ発生するため、膨大な手間・費用がかかります。しかし、デジタルサイネージを導入すればこれらの作業が全て一瞬で済むため、店舗数が多いほど、手間やコストの大幅な削減が可能になります。

3-4| リアルタイムで情報を発信・更新できる

先ほどご紹介した「ネットワーク型」であれば、リアルタイムでの情報発信・更新が可能です。

実際に、以下のような情報がリアルタイムで配信されています。

  • 数量限定グッズの在庫状況
  • 館内の混雑状況
  • 医療機関や銀行などの待合状況
  • トイレやコインランドリーなどの空き状況
  • 電車の遅延情報
  • 飛行機の離発着状況
  • 天気予報やニュース
  • 災害時や緊急時の避難情報や音声アナウンス


利用者や従業員にとって有益な情報や緊急性の高い情報をリアルタイムで発信できるため、さまざまなシーンで効果を発揮します。

3-5| 多拠点に情報発信できる

「ネットワーク型」であれば、多拠点に一斉に情報を流せます。また、「A地域には●●」「B地域には▲▲」といったように、地域を限定しての同時発信にすることも可能です。

そのため、全国展開する新商品・サービスのプロモーションや、関東や関西など地域限定のキャンペーン情報の告知などが容易になります。複数の地域・店舗で営業している企業にとっては、とても大きなメリットといえるでしょう。

3-6| 欲しい情報を利用者自身で探せる

利用者の操作によって表示されるコンテンツが変化する「インタラクティブ型」であれば、知りたい情報を利用者自ら探すことができます。実際、商業施設や公共交通機関、イベント会場などさまざまな場所においてタッチパネル式が導入されており、「フロア・店舗などの詳細情報」や「イベント情報」などを利用者が探せるようになっています。

最初に言語選択できるように設定しておけば、多言語での情報提供も可能です。外国人が多く訪れる施設・店舗に導入することにより、「従業員の外国語対応の負担が軽減される」「外国人利用者の顧客満足度が向上する」といった効果も期待できます。

4| デジタルサイネージを導入・活用する際に注意するポイント

デジタルサイネージを導入・活用する際に注意するポイント

メリットの多いデジタルサイネージですが、導入・活用する際には注意したい点がいくつかあります。具体的には、以下のようなポイントをあらかじめ押さえておき、必要な対応を行いましょう。

あらかじめ押さえておきたいポイント 対応の例
導入費用がそれなりにかかる ・コンテンツ更新頻度が極端に少ない場合にはあえてデジタルサイネージにする必要がない可能性もあるため、慎重に検討する
・まずは初期費用の安い「スタンドアロン型」から導入し、費用対効果が十分あると納得できたら「ネットワーク型」を導入する
・一度に全てをデジタルサイネージにするのではなく、まずは必要最低限の活用にとどめる(夜間営業している店舗では、夜でも目立つ外看板として活用するなど)
デジタルサイネージ用コンテンツ(静止画や動画)の制作作業が発生する ・コンテンツ制作の時間・予算・人材を確保する
・コンテンツの掲載スケジュールを組む
人との接触や風雨、急激な温度変化などによる、破損や故障のリスクがある ・転倒防止対策や設置場所の検討を行う
・設置環境に合ったものを選ぶ(屋外設置の場合には、必ず屋外用モデルにする)
ネットワーク型の場合、操作方法の習得が必要になる(習得にかかる時間は個人差がある) ・スケジュールに余裕を持った導入計画を立てる
・メイン運用者が欠勤することなどを想定し、メイン運用者の他、サブ運用者にも運用開始前に操作方法を習得してもらう
ネットワーク型の場合、通信環境に課題があると運用に支障が出る ・設置したい場所の通信環境に問題がないかを事前に必ず確認する
・安定的に運用できるよう、ルーター設定やLANケーブルの引き込みなどを行う

なお、上の表で挙げたポイントの中でも、特に「設置時の安全性」と「通信環境の安定」については専門的な知識や電気工事が必要となるため、次のブロックでより詳しく解説いたします。

4-1| 「転倒・破損させたくない!」事故防止のためのポイント

転倒・破損してしまうと、「利用者・従業員のケガ」や「床の傷・凹み」などのリスクがあります。リスク回避のため、物理的に固定して転倒を防止したり、人と接触する可能性が低い場所に設置したりすることがとても大切です。

転倒防止対策の具体例としては、「床面への固定」「転倒防止ワイヤーの設置」「キャスターのロック」などがあります。

また、人と接触する可能性が低い場所がどうかを見定める際は、以下のような点を考慮することが重要です。

人と接触する可能性が低い場所かどうかの見定め方

  • 通行人や肩や荷物が当たらない位置・場所か
  • 従業員の動線上にないか
  • 人が密集していない場所か
  • 子どもが走り回らない場所か など

4-2| 「ネットワーク型がうまく映らない!」を回避するためのポイント

「うまく映らない」というトラブルは、インターネット接続が不要な「スタンドアロン型」よりも、インターネット経由の「ネットワーク型」の方が発生しやすい傾向にあります。インターネット接続の有無という配信方法の根本的な違いに加え、ネットワーク型の運用に不可欠な「通信環境の改善」が見落とされがちだからです。

ネットワーク型の安定運用のためには、ルーター設定やLANケーブルの引き込みなどを推奨します。専門的な知識・経験がないと対応が難しいため、電気工事の専門業者に依頼しましょう

5| デジタルサイネージの導入手順

デジタルサイネージの導入手順

「デジタルサイネージは安い買い物ではないし、絶対に失敗したくない」という方がほとんどでしょう。運用に成功するためには、「コンテンツ」や「運用方法」だけでなく、通信や設置環境の整備も重要な鍵を握っています。

このことを踏まえた上で、電気専門家の視点を入れた導入手順をご紹介します。

導入手順

  1. ターゲットや目的、ゴールを明確化する
  2. 種類や設置場所、台数を決める
  3. 流すコンテンツを設計・制作する
  4. 運用方法を決める
  5. 機器の設置工事などをする
  6. 運用を開始する


各手順について、見ていきましょう。

5-1| ターゲットや目的、ゴールを明確化する

まずは、ターゲットや目的、ゴールを明確化する必要があります。最初の段階で、「誰に」「どういう目的で」コンテンツを流して「その結果どういった状況を実現したいか」を明確にしておかないと、その後の計画に迷いが生じてしまうためです。

ターゲットについては、属性や時間帯・曜日まで絞り込んでおくことをおすすめします。

目的とゴールには、密接な関係があります。目的をより具体的な内容に落とし込み、目指すべき数値や状態などを明確にしたものがゴールです。

ターゲット・目的・ゴールの例

業種 ターゲット 目的 ゴール
医療機関 平日・日中の高齢者 診察待ちのクレーム削減 診察待ちのクレーム件数を現状から半減させる
居酒屋 平日・夜間の30代男性 顧客単価の向上 顧客単価を現状から+1,000円にする
ファミレス 休日・日中のファミリー層 集客力の向上 休日・日中の来客数を20%改善する

5-2| 種類や設置場所、台数を決める

ターゲットや目的、ゴールを踏まえた上で、「どんな種類を」「どこに」「何台」設置するのかを決めましょう

5-2-1| 種類について

「形状」「設置方法」「設置場所」「接触有無」の4つの分類からデジタルサイネージの種類をご紹介しますので、選ぶ際の参考にしてください。

分類 種類 説明 おすすめのケース 設置時の主なポイント
形状 縦型 縦長のもの ・幅にあまり余裕がない場所に設置したい場合
・立て看板のように使いたい場合
「形状」については、設置時のポイントは特段ない

※他3つの分類でのポイントを押さえればOK!

横型 横長のもの ・高さにあまり余裕がない場所に設置したい場合
・空白なく、コンテンツを表示させたいとき
縦横両対応 縦横自由で、回転可能なもの ・縦長/横型を臨機応変に使い分けたいとき
設置方法 スタンド型 台座やスタンドに本体がくっついているもの ・季節ごとやイベント時などに設置場所を少し調整する可能性があるとき ・移動先における電源確保
・電源コードによるつまづき防止
壁掛け型 壁に掛け、固定して使うもの ・設置場所を変える可能性がないとき ・壁の強度確認
・配線の処理
設置場所 屋内用 屋内での使用を想定したもの
※輝度(明るさ)が低めで、防水・防塵性能がない
・屋内使用の場合のみ ・転倒や破損の防止
・電源コードによるつまづき防止
屋外用 屋外での使用を想定したもの
※輝度が高く、防水・防塵性能がある
・基本的に屋外での使用 ・設置環境に適した機種選び
・過酷な設置環境に耐えるための配線工事や防水防塵対策
接触有無 接触型 利用者が画面を直接触って操作するもの ・会社や大学など、特定多数が主に利用する施設に設置したい場合 ・タッチやすい高さや角度の調整
非接触型 利用者が画面に直接触らずに操作できるもの ・医療福祉施設など、衛生管理の徹底が求められる施設に設置したい場合
・公共交通機関など、不特定多数が利用する施設に設置したい場合
・カメラやセンサーを正常稼働させるために必要な明るさの確保

基本的に、「屋内用を屋外で」または「屋外用を屋内で」使用するのは避けてください。屋内用を屋外で使用すると、数日~数週間で故障してしまいます。屋外用を屋内で使うことは物理的には可能なものの、オーバースペックですし、本体価格も高いのであえて使用する必要がありません。

ただし、屋内設置であっても「西日」「水」「粉塵」「衝撃」「結露」のいずれかが多く生じる環境では、例外的に屋外用の設置が必要になるケースもあります。

過酷な環境に耐えられるようにするためには、適切な機器を選ぶだけでなく、配線工事や防水・防塵工事を実施し、設置環境を整えることも重要です。

 

5-2-2| 設置場所について

設置場所は、「どの場所が人々の目にとまりやすいか」「施設内では、どのエリアの滞在時間が長いか」などを考えた上で決める必要があります。あわせて、「4-1| 「転倒・破損させたくない!」事故防止のためのポイント」で紹介したように、人と接触する可能性が低い場所であるかどうかも慎重に検討しましょう。

設置場所を決めたら、「その周辺にコンセントがあるのか」「ネットワーク型であれば、通信環境に問題がない場所か」も忘れずに確認してください。コンセントがない屋外や高所、インターネット接続が不安定な場所に設置する場合には、「コンセントの増設」や「LAN配線工事」などが必要になります。経験豊富な専門業者に対応を依頼しましょう。

5-3| 流すコンテンツを設計・制作する

次に、流すコンテンツについて、設計・制作します

コンテンツ設計では、「どうしたら、ターゲットが興味を持ってくれるのか」などを意識しながら、内容や形式(静止画または動画)、流す時間(何分間流すか)を決めましょう

コンテンツ制作は、「自社で対応」または「デジタルコンテンツ制作会社に外注」する形となります。

自社or外注 おすすめのケース
自社対応 ・低コストでコンテンツを制作したい場合
・デザインにそこまでこだわらない場合
・デザインツールを使える従業員がいて、制作時間も確保できる場合
外注 ・売上UPに直結するような質の高いコンテンツを制作したい場合
・デザインにこだわりたい場合
・デザインツールを使える従業員がいない場合
・制作時間を確保するのが難しい場合

5-4| 運用方法を決める

コンテンツ制作と同時進行で、運用方法を決めましょう。具体的には、コンテンツの更新頻度(随時、毎週、毎月など)やメイン運用者・サブ運用者、コンテンツのチェック体制、トラブル発生時の連絡フローなどを決める必要があります。

また、運用開始後の「セルフメンテナンスの頻度」「セルフチェック項目」「専門業者による点検の頻度」などについてもあらかじめ決めておけば、より円滑で安定的な運用を実現できるでしょう。

5-5| 機器の設置工事などをする

機器が揃ったら、設置します。デジタルサイネージの種類や設置環境によっては、「壁掛け工事」や美観を損なわないための「配線工事」が必要になることもあります。

5-5-1| スタンドアロン型で検討したい「コンセントの増設」

スタンドアロン型の場合には、コンセントに挿すだけで簡単に動くと思われがちで運用開始できるケースもあるかもしれません。しかしながら、コンセントまでの距離が遠い場合には、以下のようなことが懸念されます。

コンセントまでの距離が遠いときの懸念点

  • コードの露出による、利用者の転倒
  • コードが引っ張られることによる、機器の転倒・破損
  • 断線による火災
  • 配線が丸見えになることによる美観の低下


これらを防ぐために、スタンドアロン型では
「コンセントの増設」を検討することをおすすめします。

5-5-2| ネットワーク型では「通信環境の安定」のための対策を!

これまでに何度かお伝えしましたように、ネットワーク型では通信環境の安定が何より重要です。

対策を十分に行っていないと、以下のようなことが懸念されます。

対策が不十分だった場合の懸念点

  • インターネットのセキュリティが担保されない
  • 映像が途切れがちになる
  • LAN配線が外に丸見えで美観を損ねるなど


こうした事態とならないよう、ネットワーク型の場合には、
「ルーター設定・ネットワーク設定」や「LANケーブルの引き込み」「壁や天井にLAN配線を隠す工事」を行いましょう。

5-6| 運用を開始する

設置工事や電気工事(コンセントの増設や配線工事)、電気通信工事が終わったら、運用を開始します。運用開始後は、定期的にPDCAを回して、コンテンツや表示する時間帯・曜日などを必要に応じて調整していきましょう。

なお、運用開始後には、以下のような不具合・トラブルが発生するケースもあります。

運用開始後に想定される不具合・トラブル

  • 火災や落下事故
  • 配線やケーブルの劣化・異常
  • 漏電の発生
  • コンセントまわりのホコリ積もり
  • 固定金具の緩み締め など


また、こうした不具合・トラブルの未然防止や早期発見のために、
機器や配線などを定期的にメンテナンスすることも、とても大切です。定期的に点検を行うことで、より安定的な運用を実現できます。

なお、配線やケーブル内部の異常の有無は、プロによる点検によって初めてわかることです。目視での日常的なセルフチェックに加え、電気通信工事にも対応している電気工事会社による電気インフラの定期的な安全点検も受けましょう。あわせて、トラブルはいつ発生するかわからないため、24時間365日受付対応している業者とメンテナンス契約を結んでおくと安心です

6| 「導入・運用に失敗したくない!」機器を決める「前」に専門家へ相談すべき理由

「導入・運用に失敗したくない!」機器を決める「前」に専門家へ相談すべき理由

デジタルサイネージの導入に際しては、設置工事や電気工事、電気通信工事が必要となるケースが多くあります。安定的な運用を実現するためにも、電気通信工事にも対応した電気工事者への依頼を前提に計画を進めましょう。

 「自分たちで、何とかなるのでは?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、電気工事・電気通信工事をDIYした場合には以下のようなリスクが懸念されます。

電気工事・電気通信工事をDIYするリスク

  • 【法律違反】コンセントの増設や配線工事などを無資格者が行うと、法律違反になる(罰則の対象)
  • 【感電事故】専門知識がなく工事をすると、感電リスクが高くて危険
  • 【漏電・火災】不適切な電気工事・電気通信工事が原因で、漏電・火災が発生するリスクがある
  • 【機器故障や通信不良】不適切な電気工事・電気通信工事により、機器故障や通信不良が誘発されるリスクがある


リスク回避のためにも、電気通信工事にも対応した電気工事会社に設置を依頼するようにしてください。

また、重要となるのが「相談するタイミング」です。導入・運用に失敗しないためには、機器を決定してしまう前に相談することをおすすめします。具体的には、以下の流れで相談を進めるとよいでしょう。

相談の進め方

  1. 「大体この辺りに、このようなデジタルサイネージを置きたい」というように、設置したい場所と置きたい理由(サイネージに求める効果)を挙げておく
  2. 候補となる機器をある程度絞り込んだら、電気工事会社に電源や通信環境の確認などのための現場調査をしてもらう
  3. 電気工事会社から、「この場所(あるいは目的)であれば、こういう性能の機種が必須」といったアドバイスをもらう
  4. アドバイスに基づき、機種を最終決定する


機器を買った後で、「これでは設置環境に耐えられない」といった事態が起こらないよう、機器決定前のタイミングで相談するようにしましょう。

7| デジタルサイネージの導入に向けた検討・準備を進めよう

デジタルサイネージの導入に向けた検討・準備を進めよう

デジタルサイネージは、ターゲットや時間帯・曜日に合わせて柔軟にコンテンツを発信できる、とても訴求力の高いシステムです。また、従来のポスターや看板に比べるとコンテンツの差し替えにかかる手間・費用が少ないだけでなく、リアルタイムでの情報発信・更新や多拠点への情報発信が可能であることも、大きなメリットといえます。既にさまざまな場所・シーンで活用されていますが、今後さらに導入が進んでいくでしょう。

5| デジタルサイネージの導入手順」でもご紹介しましたが、導入・運用成功の鍵を握っているのは、機種選びやコンテンツだけではありません。「設置したい場所に電源があるか」「通信環境が安定しているか」などが、とても重要です。安定的な運用を実現するためにも、電気通信工事に対応した電気工事会社への依頼をおすすめします。

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