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業務用エアコンの暖房が効かない!原因や効きを良くするための対処法を解説

公開日:2026年10月30日

業務用エアコンの暖房が効かない!原因や効きを良くするための対処法を解説

オフィスや店舗、工場などで業務用エアコンをつけているのに暖房が効かないと、「作業効率が落ちる」「従業員やお客様から苦情が出る」など、大きな支障をきたしてしまいますよね。暖房が十分に効かない理由として、どのようなことが考えられるのでしょうか。

この記事では、業務用エアコンの暖房が効かない原因や施設管理者が知っておくべき対処法をご紹介します。

この記事は、次のような施設管理の責任者やバックオフィス担当者におすすめです!
    • 久しぶりに業務用エアコンで暖房運転をしたら、「なんだか効きが悪い」と感じた方
    • 昨日までは暖房がしっかり効いていたが、今日になって急に効きが悪くなって困惑している方
    • 対応の検討・実施に先立ち、業務用エアコンの暖房が効かない原因を理解したい方
    • 暖房の効きを良くするためにできることがあれば、今すぐにでも実行したい方
    • 「自分でできること・すべきこと」の範囲を明確にしたい方
    • 「業者に依頼したら、どのようなことをしてくれるのか」を知りたい方
    • 業務用エアコンの暖房が効かない原因として、エアコン(室内機)や室外機の故障を疑っている方
    • ベストな対応ができるよう、故障のサインや修理/買い替えの見極めなどについて、把握したい方
【要約】この記事でわかること
        • 業務用エアコンの暖房が効かない理由としては、「リモコン設定のミス」「霜取り運転の作動中」「フィルターの汚れ」「エアコン(室内機)・室外機周辺の障害物」などが考えられます。 ≪1章で詳しく読む≫
        • 自社で対応できる一次対処は、「リモコン設定の見直し」「サーキュレーターによる空気循環」「エアコン(室内機)・室外機周りの障害物撤去」「室外機周りの除雪」「フィルター掃除」です。馬力不足や設備故障に起因する場合は専門業者への相談が必要です。 ≪2章で詳しく読む≫
        • 「エアコン内部部品の汚れ」や「エアコン(室内機)・室外機の故障」が根本的な原因の場合には、専門業者による徹底洗浄や修理・交換が必要になります。 ≪3章で詳しく読む≫

1| なぜ、業務用エアコンの暖房が効かない?考えられる原因

なぜ、業務用エアコンの暖房が効かない?考えられる原因

寒い日に業務用エアコンが効かないと、体がつらいだけでなく、「従業員の作業効率低下」「顧客満足度の低下」「集客への悪影響」などにつながるリスクもあります。

暖房が効かない原因としては、以下のことが考えられます。

業務用エアコンの暖房が効かない原因

  • リモコン設定が正しくない
  • 霜取り運転をしている
  • フィルターなどが汚れている
  • エアコン(室内機)や室外機周辺に障害物がある
  • 室外機が雪に埋もれている
  • 馬力や能力が設置環境に合っていない
  • 外気温が低すぎる
  • 冷媒が漏れている
  • 業務用エアコン本体(室内機)・室外機が故障している


それぞれについて、解説いたします。

1-1| リモコン設定が正しくない

実は、意外と多いのが「リモコンの設定ミス」です。以下のいずれかに当てはまる場合、設定ミスが原因で、暖房が効かないと考えられます。

リモコン設定ミスの例

  • 運転モードが「冷房」「ドライ」「送風」になっている
  • 「お休みモード」「エコモード」が設定されている
  • 設定温度が低すぎる(室温≧設定温度)
  • 風量が「微」「弱」になっている
  • 風向きが「上向き」になっている

1-2| 霜取り運転をしている

霜取り運転とは、室外機に付着した霜を溶かすために自動的に行われる運転のことです。一時的に暖房運転が停止するため、暖房が効かなくなります。

霜取り運転は故障ではなく、正常に機能している証拠ですが、完了するまでは暖房運転が行われません。霜取り運転にかかる時間は、目安として5分~15分くらいです。

霜取り運転のサイン

  • 暖房運転時に、室内機の運転ランプが点灯・点滅している
  • 室内機のリモコンに、「徐霜」「霜取中」などと表示されている


霜取りが完了したら自動的に暖房運転が再開されますので、少し様子を見ましょう。

1-3| フィルターなどが汚れている

「業務用エアコンのフィルターをしばらく掃除していない(これまで一度も掃除したことがない)」場合には、フィルターの汚れ・ホコリが原因で暖房が効かないと考えられます。

室内機の中にあるフィルターは、風の通り道です。そのフィルターに汚れやほこりがたまっていると、部屋を暖かくするのに十分な風量とならず、暖房の効きが悪くなってしまいます。

1-4| エアコン(室内機)や室外機周辺に障害物がある

エアコン(室内機)や室外機の周辺に障害物となるようなものがあると、空気の流れが妨げられ、暖房の効きが悪くなります。

たとえば、室内機周辺ですと、高さのあるパーテーションや書類棚、商品用ラックなどが空気の流れを妨げている可能性があります。室外機周辺では、物置や室外壁の壁、外置き用の大型ゴミ箱、掃除用具、段ボール、パレット、廃棄予定のオフィス家具などが障害物となるでしょう。

また、L字型の部屋では壁そのものがあたかも障害物のようにエアコンの風を遮ってしまい、部屋の一部分だけ暖まらないこともあります。「最近、レイアウトや間取りを変えたばかり」のオフィスや店舗では、レイアウト・間取り変更に伴って風の流れが変わり、暖房効率が低下してしまった可能性が考えられます。

1-5| 室外機が雪に埋もれている

雪が降ったあと・降っているときに業務用エアコンの暖房が効かなくなった場合には、室外機が雪に埋もれていることが原因と考えられます。

室外機の背面・側面にある「吸込口」や前面にある「吹出口」が雪によって塞がれると、空気が循環しなくなり、暖房の効きが急激に悪くなります。また、雪を取り除かずに放置すると、室外機の故障につながることもあります。

1-6| 馬力や能力が設置環境に合っていない

施設によって、各部屋・フロアの広さや天井の高さ、厨房などの熱源の有無、人の出入りの多さなどは、千差万別です。そのため、そもそもオフィスや店舗などの設置環境に見合った業務用エアコンを取り付けておらず、暖房の効きが悪く感じるというケースも多くあります。

なお、外気温と室温の差の関係で、一般的に暖房運転時は冷房運転時よりも対応できる広さが狭いとされています。そのため、冷房能力を基準に選んでしまうと、「同じ業務用エアコン・部屋で、冷房はしっかり効くのに暖房は効きが悪い」ということが起こり得ます。

お使いのエアコンの馬力・能力が設置環境に見合っていない可能性がある場合には、専門業者に相談しましょう。調査の結果、能力不足と判明した際には、「適切な馬力・能力のある業務用エアコンへの更新や増設」を検討する必要があります。

1-7| 外気温が低すぎる

外気温が極端に寒い日は、暖房の効きが悪いと感じるケースが多いとされています。外気温が低すぎると暖房能力が急激に弱まるため、たとえ実際には温風が少しは出ていても部屋がほとんど暖まらないためです。

なお、寒い地域での使用を想定しない「一般地用エアコン」と寒い地域で使用するために開発された「寒冷地エアコン」では、暖房が効かなくなる外気温の目安に大きな差があります。

エアコンの種類 暖房が効かなくなる外気温の目安
一般地用エアコン
  • 外気温が「5度」以下になったとき:暖房能力の低下が始まる
  • 外気温が「0度」以下になったとき:暖房能力が大幅に低下する
  • 外気温が「-10度」近くになったとき:暖房がほとんど効かなくなる
寒冷地エアコン
  • 外気温が設計限界の「-25度」より低いとき、暖房が効かなくなる

※外気温が「-15度」~「-25度」であっても、暖房能力が維持されるように設定されている

それほど寒くない地域から寒冷地へと移転した場合には、「一般地用エアコンから寒冷地エアコンへの買い替え」が必要になることがあります。冬場の外気温が氷点下以下になることが多いような地域であれば、もともと使っていた一般地用エアコンでは十分に暖房能力を発揮できない可能性が非常に高いためです。

1-8| 冷媒が漏れている

上で紹介したどの原因にも当てはまっていない場合には、冷媒漏れによるものである可能性が考えられます。

冷媒とはエアコン(室内機)と室外機の間を行き来するガスのことで、暖房運転時には室外機で外気の熱を吸収して高温になって室内機に移動することにより、暖かさを届ける役割を果たしています。

暖房運転時に冷媒が漏れてしまうと、熱を運ぶ能力が失われ、暖房が効かなくなってしまいます。

冷媒漏れのサイン

  • エアコンから冷たい風・生ぬるい風しか出てこない
  • 室外機の配管や熱交換器に大量の霜・氷が付着している など

1-9| 業務用エアコン本体(室内機)・室外機が故障している

これまでご紹介したどの原因にも心当たりがない場合、エアコンまたは室外機の何らかの故障が原因となっている可能性が高いです。有資格者でないと修理・交換できない作業もありますので、速やかに専門業者に対応を依頼しましょう。

2| 暖房の効きを良くするために自分でできる対処法

暖房の効きを良くするために自分でできる対処法

暖房の効きを良くするために、まずは自分でできることをやってみましょう。対処法は、以下の通りです。

暖房の効きを良くするための対処法

  • リモコン設定を見直す
  • サーキュレーターで空気を循環させる
  • エアコン・室外機周りの障害物を取り除く
  • 室外機周りを除雪する
  • フィルターを掃除する


一つずつ、ご紹介します。

2-1| リモコン設定を見直す

すぐにでもできるのが、リモコン設定の見直しです。運転モードや設定温度、風量、風向きを適切な状態としましょう。

リモコン設定の例

  • 運転モードを「暖房」にする
  • 「お休みモード」「エコモード」を解除する
  • 設定温度を少し上げる(設定温度>室温となるようにする)
  • 風量を「強」「自動」にする
  • 風向きを「下向き」「真下」にする

2-2| サーキュレーターで空気を循環させる

サーキュレーターの活用も有効です。

オフィスや店舗などの広い空間全体を均一に暖めることは難しいものの、あくまでデスク周辺や特定の作業スペースなどに限定し、空気の滞留や足元に溜まる冷気を防ぐ「スポット的な補助対策」として活用するのが効果的です。

また、窓やドアの隙間風対策も併せて実施すると、より効果を感じやすいです。具体的には、「サッシの隙間を塞ぐテープを貼る」「ドアの下に隙間風ストッパーを設置する」などの方法があります。

しかし、サーキュレーターを何台も設置して空間全体をカバーしようとすると、費用もそれなりにかかりますし、場所も取ります。店舗では何台もサーキュレーターがあると、見栄えを損ねてしまうデメリットがあります。そのため、業務用エアコンの増設(再設計)や、より馬力のある業務用エアコンへの買い替えも視野に入れて、専門業者に一度相談してみることをおすすめします。

2-3| エアコン・室外機周りの障害物を取り除く

エアコンや室外機の周辺に障害物がある場合には、取り除きましょう。それだけで空気の流れが格段に良くなるため、暖房が効きやすくなります。

天井に設置するタイプの業務用エアコンをお使いの場合には、壁が障害物となります。壁から1m~1.5m程度離して、設置するようにしましょう。

家庭用エアコンのような壁掛け型の業務用エアコンをお使いの場合には、以下のイラストを参考に、天井や壁などから距離を空けるようにしてください。

エアコン

エアコン距離

室外機

室外機距離

2-4| 室外機周りを除雪する

室外機周りを除雪するだけで、暖房が効きやすくなることもあります。なお、除雪の際は室外機の破損・故障を防止するため、「シャベルなどで衝撃を直接与えない」「熱湯をかけない」を徹底しましょう。

雪が多い地域であれば、必要に応じて、高置台や防雪フードの設置も検討することをおすすめします。

2-5| フィルターを掃除する

フィルター掃除も忘れてはいけません。風の通り道であるフィルターをきれいにすることで、部屋を暖めるのに十分な風量がしっかり出るようになります。

なお、感電リスクがあるため、フィルター以外のエアコン内部部品(熱交換器、ファン、ドレンパンなど)を自分で掃除するのは厳禁です。必ず、専門業者に対応を依頼してください。

フィルター掃除の手順や注意点などについては、下記の記事で詳しくご紹介しています。フィルター掃除をする前にぜひご一読いただき、しっかり内容を理解した上で作業を進めましょう。

3| 自力では解決できないケースも!専門業者への依頼のすすめ

自力では解決できないケースも!専門業者への依頼のすすめ

「2| 暖房の効きを良くするために自分でできる対処法」で対処法をいくつかご紹介しましたが、「自社で対応できる範囲にはどうしても限界がある」と感じた方もいらっしゃるでしょう。「対処してみたものの、あくまで一時的な改善策に過ぎない」という場合もあります。

セルフ対処で十分な改善が見られない場合、「エアコン内部部品の汚れ」や「エアコン(室内機)・室外機の故障」が根本的な原因となっている可能性も考えられます。これらが真因だった場合、誤った対処を続けると、十分な効果が得られないだけでなく、かえってトラブルの長期化を招きかねません。

そのため、暖房が効かずにお困りの場合には、エアコンの徹底洗浄・修理・交換を専門業者に依頼することをおすすめします。

3-1| 故障のサイン

暖房が効かない場合、以下のような故障のサインが見られることがあります。

室内機/室外機 故障サインの例
室内機
  • エラーコードが表示される
  • エラーを示すランプ点滅がある
  • 送風しかされない
  • 冷たい風しか出てこない
  • 焦げたような臭いがする
室外機
  • 室外機が全く動かない
  • 「ブーン」「ゴーゴー」「キーン」といった異音がする
  • 焦げたような臭いがする

このようなサインが見られたら、速やかに専門業者に相談してください。

3-1-1| 自力で解決できないケース

以下のようなケースでは、自力で解決することができません。必ず、専門業者に対応してもらいましょう。

自力で解決できないケース

  • エアコンの冷媒漏れ
  • 四方弁(冷房と暖房を切り替える内部部品)の故障
  • コンプレッサー(冷媒を圧縮し、循環させる内部部品)の故障
  • 温度センサーの故障
  • 基板(エアコンを制御する電子部品)の故障
  • 熱交換器(温度調整するための内部部品)の著しい汚れ など

3-2| 修理と買い替えの見極め

「業務用エアコンを修理すべきか、それとも買い替えるべきか」判断に迷う方もいるでしょう。それを見極めるポイントは、「購入してからの年数」と「故障・不具合の内容」です。

1つ目の「購入してからの年数」については、以下を参考にしてください。

購入してからの年数 推奨される対応
3年以内 修理
4年以上15年未満 修理と買い替えの比較検討
15年以上 買い替え

2つ目の「故障・不具合の内容」はケースバイケースですので、専門業者への相談を推奨します。修理した場合と買い替えた場合とで見積りを出してもらった上で、購入してからの年数も踏まえて、総合的に判断しましょう。

なお、修理費用は一律ではなく、修理の程度(作業が大変な順に「重修理」「中修理」「軽修理」)によって、相場が変わります。

修理の程度 故障・修理の具体例 修理費用の相場
重修理
  • コンプレッサー交換
  • 熱交換器交換
  • ガス漏れ修理
10万円以上
中修理
  • ファンまたはファンモータ交換
  • 基板交換
  • リモコン不良
  • ドレン異常
10万円未満
軽修理
  • 吹出しルーバー異常
  • 温度センサ不良
  • ドレンホース交換
5千円~2万円程度

下記の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

なお、2027年4月からは、エアコンに新たな省エネ基準が適用されます。これにより、現在の市場に出回っている格安エアコンの多くが製造・販売できなくなる「エアコンの2027年問題」が懸念されています。「これまでよりもエアコンの購入費が高くなる」「エアコン修理が完全にはできなくなるリスクがある」といった事態が想定されているため、将来的には修理よりも買い替えの方がおすすめです。

3-3| 業者選びのポイント

業者選びは、複数社に連絡を取って相見積もりをもらうことから始めましょう。一番比較しやすいのは「費用」ですが、それだけを基準に選んでしまうと、サービスやスタッフの対応などに満足できないケースもあるかもしれません。

費用は業者選びのポイントの一つではありますが、それだけでは選ばず、以下のようなポイントも必ず確認することが大切です。

業者選びのポイント

  • 十分な実績があるか
  • アフターサービスがしっかりしているか
  • 営業担当の受け答えが丁寧でわかりやすいか
  • 夜間・休日相談が可能か など


これらを総合的に比較した上で、信頼できる業者に作業を依頼しましょう。

4| 暖房が効かないときは、専門業者に業務用エアコンの徹底洗浄や修理・交換を依頼しよう!

暖房が効かないときは、専門業者に業務用エアコンの徹底洗浄や修理・交換を依頼しよう!

業務用エアコンの暖房が効かない原因は、「リモコンの設定ミス」「霜取り運転」「フィルターの汚れ」など、さまざまです。

自分でできる対処法は、「リモコンの設定見直し」「室外機周りの除雪」「フィルター掃除」などに限られます。また、室内機・室外機の故障が原因だった場合には、自分ではどうすることもできません。

こうした理由から、暖房が効かずお困りの場合には、まずは専門業者に業務用エアコンの徹底洗浄や修理・交換を相談するのが望ましいです。なお、空調設備は電気設備(ブレーカー、コンセント、配線など)とも関係が深いため、空調設備・電気設備の両方に対応可能な業者を選ぶことをおすすめします。

当サイトを運営するトータルソリューション株式会社でも対応できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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また、業務用エアコンや室外機の設置・増設・改修・点検なども行っています。エアコンのトラブル(異音・異臭がする、冷暖房が効かないなど)にも迅速に対応できます。さらに、電気設備や消防設備の設置・交換・点検にも対応可能です。エアコンの新設・増設などに伴うブレーカー・分電盤やコンセントの増設工事も併せてご相談ください。

トータルソリューションにサポートをお任せいただくことで、オフィスや工場、店舗の建物設備全般に関するお困りごとに一括して対応させていただきます。空調設備・電気設備については、トラブル駆けつけメンテナンスを24時間365日受け付けていますので、いざというときの備えとして弊社によるバックアップ体制をご検討ください。

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